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その言葉で死んだわけじゃない。

夏真っ盛りの昼休み。雲ひとつなく晴れ渡った空にじーわじわと煩い位に元気な蝉の声が響いている。容赦ない日差しが作り出す熱気は、日陰に陣取って居てさえ体力を遠慮なく奪ってゆく。
中庭の一角で、その被害を遺憾なく蒙っている青年は、只でさえ芳醇とは言い難い体力を奪われて、どよんとした声を上げた。
「ぁーーーー…もぅ、暑すぎるんだっっっつぅーのっ!」
校舎の壁にもたれて背伸びをして、思わず空に向けて叫ぶのは四月一日君尋。
「うるさい。」
そこへ間髪入れずにぴしゃりと返すのは真剣にお弁当箱を睨んでいる百目鬼静。右手にもった箸が次の獲物を選別している。
「だーーーっ!百目鬼のクセに!涼しい顔で人の作ってきた弁当を黙々とつつきやがって!!この暑さもこの場所にひまわりちゃんが居ないのも何もかもお前のせいだーーーーーっっっ!!!」
「煩い。」
脊髄反射的に言語中枢の促すまま暴言を吐き出す四月一日は、そのシャウトが余計に体力を奪って行く事を認識しているのか否かは定かではない。
そして例によって百目鬼の返す言葉はといえば、辛辣かつ端的。視線はお弁当のおかずからちらりとも揺らがない。
「うがーーっ!今漢字で言ったろ!!つか何でこの風習続いてんだっ?!おれはひまわりちゃんと食べたいと思って作ってきてるんであって、百目鬼の腹に順調に収まっていくのは本来不本意なんだっちゅーのっっっ!!!」
くだんのひまわりちゃんはと言えば、委員会の用事との事で今この場には居ない。最早お約束のある意味いつもの展開ではあるのだが、如何せん日差しと蝉の声がそれをいつにも増して理不尽だと感じさせる。
「偶にはめいっぱい有り難がって拝みやがれってんだっっっ!!!」
ガーっ!と唸りながら人差し指をビシッと音がする位の勢いで百目鬼に突きつけた四月一日は、この程度で若干肩で息をしているあたり、夏の暑さ効果を差し引いてもやはり体力が足りて無い。
「ごちそうさまでした。」
「………」
その指の先で涼しい顔でぺろりとお弁当を平らげた百目鬼は、丁度お弁当箱に蓋をした所だった。
ご丁寧に両手を合わせて軽く会釈。お弁当箱に。思わず黙り込む四月一日。勿論沈黙が長い訳はなく。
「っだーーーーーっっ!!!拝む相手が違うっっちゅぅーーーのっ!!!いや、完全に間違いでも無いけれどもっっっ!!」
大きくのけぞって頭を掻きむしる姿は一種悲壮感が漂っているかもしれない。しかしそんな四月一日の様子に頓着するでもなく、百目鬼は手際良くお弁当箱を片付ける。明らかに温度差が見えるのは気のせいではないだろう。
無言で目の前に突き出されたきちんと袋に詰めなおされたお弁当箱は、その温度差を浮き彫りにする様で、無駄に消耗して肩を落とした四月一日はむっつりとした顔でそれを受け取った。
「お互い好きだからだろ。」
そしてお弁当箱とともに投下された呟きに固まる。
「はっ?!」
「うまかった。じゃ、おれは練習があるからもう行くぞ。」
言われた意味を掴みかねて絶句する四月一日と、無表情に続ける百目鬼。その間を響き渡る蝉の声。
立ち上がって歩き去ってゆく後姿。そしてぽつんと取り残された四月一日は、しばらくしてその場にバッタリと倒れこんだ。もしかしたら耳が少し赤いかもしれない。
「何何だよそれわぁ~~~~~~~~っっ?!お前全然言葉足りてねぇんだっっつのーっ!!」
少し遅れて上がった叫び声に百目鬼がいつもの様に耳を塞いだのかどうかは、真上で見ていたお日様のみぞ知る、である。

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私は私なりのやりかたであなたを弔うの

グラスから零れた雫。
飛び跳ね、散り行くままに。
サヨナラさえ言えなかった。
空にたなびく雲の切れ端に貴方を探す。

耳にしたのは喧騒。
途切れ途切れの悲鳴。
伝え聞くだけの噂。
現実味の乏しい。

目に映る景色に。
過ぎてゆく時間の端々に。
貴方の姿が映らなくなる。
そして浸透する現実。

貴方はココに居ない…。
貴方がココに居ない…。

ねぇ、想いは伝わっていたのかな?
言葉は、ドコヘ消えてしまったのかな?
何も実感出来ないのに、貴方が居ないことだけが現実。
私から貴方へ、そして貴方から私へ。
届かなかったコトバはドコにあるのかな…。

行く先を見失った想いは、胸を刺す小さなトゲになる。
届けられなかったコトバは、不意に溢れて雫になる。

だから私は。
星を見つめる。
夜空にひっそり貴方を想う。
零れた涙は拭わずに。
捧げる花を持たない私の。
捧げる場所を知らない私の。
だからこれが貴方への弔い。
私なりの、精一杯の。

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テーマ : お題
ジャンル : 小説・文学

いくつ目の足跡かにゃ?w

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Dallia

Author:Dallia
初めましてm(__)mペコリ
FinalFantasy11の蛇サバ改めケツァ鯖に生息中なネコですw
ぼんにゃりまったりプレイなので、特記事項はあるワケでもなく・・w
日々ひたすらのほ~ん、にゃのです・・w
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